【CFDの商品性】

前回CMC Markets JapanのCFDの取引量ランキングについて記事にしました。

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ランキングは下記



【月間取引量TOP10 CFD】(2011年4月)

  1. JAPAN225 (日経平均株価指数)

  2 .US30 (ダウ工業株30種平均

  3. USCRUDEOIL May 11 (米国原油

  4. JGB Jun 11 (日本国債

  5. USCRUDEOIL Jun 11 (米国原油

  6. TBOND Jun 11 (アメリカ国債)---前月13位

  7. HONGKONG 33 (香港ハンセン株価指数

  8. SILVER FUTURE May 11 (銀先物)---前月11位

  9. GOLD FUTURE Jun 11 (金先物

  10. USNATGAS May 11 (米国天然ガス



今回は的を絞りそのランキングの中のSILVER FUTURE(銀)について。

SILVER FUTURE(銀)はTOP10圏外からのランキング入りということで

その経緯、上昇の理由・原因に関する諸説を掲載。



30年前のハント兄弟の買占めによる銀価格の高騰とその後の暴落以来、主な投資対象として注目を集めることが少なかった銀の価格が昨年後半から上昇。



その後、昨年後半より原因2説を解説。



1.大量のショートポジションによる相場操縦により価格が押さえ込まれてきたことへの反動だとする説



2010年10月26日、米国CFTCコミッショナーのバート・チルトン氏が、2年以上(2008年9月以降)調査した結果、NYMEXCOMEXディビジョンの銀市場において、連邦商品法に違反する通謀による相場操縦が行われていた確証を得たと発言したと、英Financial Timesが報道。



ロイターもFinancial Timesの報道の翌日に、この相場操縦の内容とは、「銀価格をCOMEXの市場参加者が通謀して大量のショート(売り)ポジションを建てて銀価格の下げ圧力をかけ、市場参加者の大勢がそれに倣って売りに入って、銀価格が十分下がった時に反対売買して利食うといったものであり、疑惑の当事者が訴訟を起こされている」と報道。



こうした動きを察知した疑惑の当事者たちが大量のショートポジションを手仕舞う過程で価格が高騰したのが、昨年中盤以降の銀価格高騰の一因ではないかとする説。



2.新興国での工業需要の高まり及びコモディティ全般への過剰流動性



リーマンショック以降も、新興国の成長は続いており、銀の工業用需要も相応に高まっている。銀と同様に、工業用需要が主の銅価格も上昇していることから、相場操縦説だけを原因とするのではなく、米国のQE2継続への期待、新興国需要などを見込んだ先物市場やETFへの資金流入が主因とみるのが妥当だと思われる。実際、銀ETFの価格、保有残高も順調に増加の一途を辿ってきた。(4月25日に49ドル82セントをつけて以降は下落)。



昨年後半から上昇してきた銀の価格は、CMEの証拠金引き上げ措置に伴い、5月に入り急落しており、200日平均線に迫る状態。





CFDの商品性

 今回の銀市場の動きに伴う銀先物のCFD取引量(額)の増大は、ボラティリティ及びトレンドの発生を捉え、国内外市場に拘束されることなく、銘柄の乗り換え、及び追加といった自由かつ機動的な投資戦略が実行可能というCFDの特徴を反映した好例。



CMC Markets Japanでは、同じプラットホーム上でFX(為替)や 各種CFDの銘柄のチャートを表示でき、注文をすることができるので世界の金融マーケットの動きを見るには非常に便利です。