【ネット株のIPOラッシュ】

株ブログ IPO・新規公開株


 今週はさらに2銘柄の上場が新規承認となった。4月に上場する予定だったが東日本大震災で延期していたSEMITECと、過去東証1部に上場していた日本ドライケミカル。ともに6月29日に上場する。

 両社とも3月決算企業。上場後の6月中には株主総会を開かなくてはならないため、これ以上ないギリギリの日程である。先週に承認された3社もそうだが、上場申請を震災後の影響を見極める企業が多いようで、上場日程は集中することになった。このことはIPOに市場の関心が向き、資金を集めることになるのか、ただ単に分散を招くのか。いずれにしても、日程の集中はブックビルディングや初値動向に影響を及ぼすことになりそうだ。



 一方、ゴールデンウイークにより毎年5月は日本での上場は皆無なものの、米国市場はネット関連株の上場ラッシュだった。日本でも話題になったビジネス向けSNS(交流サイト)のリンクトインのほか、中国最大のSNS「人人網」を運営する人人や、出会い結婚サイトの世紀佳縁、携帯電話サイト運営の網秦と中国企業が立て続けに上場。さらにはロシアの検索最大手ヤンデックスが24日に上場した。

 ネット関連以外でも米半導体フリースケール・セミコンダクター・ホールディングスが26日にニューヨークに再上場、他市場においてもスイスの商品取引大手グレンコアが24日にロンドン、翌日に香港で上場するなど、世界的にIPOの話題は尽きない月だった。
(トレーダーズウェブ)







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