カルビー 3月11日上場 東証1部が有力 大株主に鳥越製粉、理研ビタミンなど
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「ポテトチップ」「かっぱえびせん」でおなじみのカルビーの東証上場(所属部未定)が承認された。上場日は3月11日。
目論見書に記載された想定発行価格(2100円)ベースの時価総額は665億円。1部直接上場に必要な時価総額(500億円以上)を超え、順当にいけば東証1部上場が有望だ。時価総額で見れば、森永製菓の536億円を上回る。
想定発行価格から算出した市場からの資金吸収額は98億円、PERは11・7倍。資金吸収額に過大感がなく、高い知名度も勘案すると順調な船出となりそうだ。
カルビーの大株主 | 保有株数 | 保有比率 |
---|---|---|
一般社団法人幹の会信託口 | 704 | 22.94 |
FRITO−LAY GLOBAL INVESTMENTS B.V. | 614 | 20.03 |
従業員持株会 | 198 | 6.47 |
みずほ銀行 | 55 | 1.79 |
住友信託銀行 | 55 | 1.79 |
三共ポリエチレン | 52 | 1.70 |
大日本印刷 | 50 | 1.66 |
広島銀行 | 50 | 1.63 |
鳥越製粉 | 48 | 1.58 |
理研ビタミン | 43 | 1.41 |
※単位:万株、% |
同社は2009年に世界最大の食品・飲料メーカーのペプシコ(ニューヨーク上場)と資本提携。ペプシコは子会社FRITO―LAY GLOBALを通じてカルビー株式を保有し、カルビーはペプシコの持ち分法適用会社となっている。
カルビーは「中長期的成長を図るには海外市場開拓は必須」とし積極的に海外展開を推進する方針(前期海外売上比率5%)。また、優れた企業、製品があれば国内だけでなく海外も含めてL&A(ライセンス契約と事業買収)も積極的に進める考え。
上位株主に鳥越製粉(2009)、理研ビタミン(4526・2部)の名も。理研ビタミンはカルビーのポテトチップスなど向けに調味料を供給している。取引額としては大きなウエートを占めているわけではないが、カルビーの事業拡大の恩恵を享受できる構造にあり注目されそう。
なお、理研ビタミンでは「カルビー株式を相当前から保有している」という。同社の前期有価証券報告書を基に試算したカルビー株式評価額は1株当たり1558円で、想定価格との比較では35%の含み益だ。日本証券新聞)
もない」とのコメントを発表。ポッカは「当社として発表したものではない」としている。(日本経済新聞)
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