【6月IPOが熱い DMPの前評判上昇中 テクノマセ、サン電子など関連銘柄も注目】

株ブログ IPO・新規公開株



先週末20日、3社のIPO(新規上場)承認が発表された。これにより6月の新規上場社数は、クロタニコーポレーション(3168・2部)と合わせて現段階で4社。市場関係者からは「震災に伴う混乱に負けず上場してくるだけに、6月のIPO銘柄は比較的粒ぞろい」との声も。



20日に承認された3社中、人気化の呼び声が最も高いのは、ディジタルメディアプロフェッショナル(DMP、3652・東マ)だ。同社は液晶画面に2D/3Dグラフィックスをより早く美しく、省電力で描画するための技術を保有していることが強み。同社技術はとりわけメモリー容量や消費電力に制限のあるモバイル端末で能力を発揮し、「ニンテンドー3DS」にもグラフィックス用チップの設計図が採用されている。



業界に詳しいアナリストからは、「任天堂は昨年11月の経営方針説明会でDMPを高く評価する旨の発言をしていた。これらも勘案すると、少なくとも3DSの"2世代目"でも採用されるのでは」。「DMPは『固定シェーダー』というアーキテクチャーを用いて省電力、かつ、高性能を実現している。現在、固定シェーダー方式に長ける半導体メーカーは少ないこともあり、今後は3DS以外のモバイル端末への搭載拡大も十分期待できるのでは」との評が聞かれる。



実際、ここ3DS以外からの引き合いも来ており、成約しかけの案件も出てきているもよう。今後はコンシューマー機器からの採用増、国内企業のみならず海外企業からの採用増により、継続的成長に期待が持てそうだ。



DMPの想定発行価格(2100円)から算出したPERは10・7倍。前期66%増益、今期は27%増益予想と高成長企業で、指標面での割安感は強いといえる。



参考までに、類似企業として挙がるのは、メガチップス(6875)、テクノマセマティカル(3787・東マ)、アクセル(6730)、ザインエレク(6769・JQ)、エイチアイ(3846・JQ)など。このほか、サン電子(6736・JQ)の子会社で、パチンコ・パチスロ向けLSIメーカーのブルーム・テクノもDMP製品を採用している。これらも「DMP関連株」として注目される。



先週末の承認案件で、2番人気はイートアンド(2882・JQ)。同社のルーツは1969年創業の中華料理店「餃子の王将」で、王将フードサービス(9936)の遠縁がのれん分けの形で独立して始めたもの。



同社は餃子専門店など外食事業のほか、「王将ブランド」を生かし冷凍食品、総菜など食品事業も手掛け、一般的な外食企業とは一線を画す。



店舗数は前3月期末が直営30店、フランチャイズ298店で合計328店。今期は直営39店、フランチャイズ331店、計370店を予定している。また、海外企業ともFC契約を結んでおり、海外店舗は9店舗。同社の上場は、王将フードへの関心回帰のきっかけになる可能性もありそうだ。(日本証券新聞



特別タイアップ、口座開設だけで1,000円がもらえる





キャッシュバックキャンペーンや期間限定の口座開設キャンペーン一覧はこちら