米GM、再上場を申請=過去最大規模の可能性−実質国有化から脱却へ一歩

実質国有化の下で経営再建中の米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は18日、株式再上場に向けた新規株式公開(IPO)を米証券取引委員会(SEC)に申請した。
 GMがSECに提出した文書によると、米ニューヨーク証券取引所とカナダのトロント証券取引所に上場する予定。時期は明らかにしていないが、年内には再上場する見通しで、実質国有化からの脱却に向け一歩を踏み出した。
 GMは昨年6月に連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請したのに伴い、上場廃止を余儀なくされた。同社は同年7月に破産法から脱却し、大規模リストラ効果などを背景に、今年に入って2四半期連続で黒字を確保。再上場に向けた最大の前提条件をクリアしていた。
 GMに60.8%出資している最大株主の米財務省は、この株式公開を通じて保有株を売却する方針だが、どの程度放出するかは不明。ただ、米メディアによれば、この売却により同省の出資比率は50%を下回る見通しだ。また、17.5%出資する全米自動車労組(UAW)も一部売却する見込み。
 売り出し価格も未定だが、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)などによると、総額は100億〜200億ドル(約8600億〜1兆7200億円)に達するもようで、米国での株式公開規模としては過去最大級になる可能性がある。(時事ドットコム

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