目先のIPOは大手・老舗企業に

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2010年のIPOが取りざたされている企業は、「大塚ホールディングス」、化粧品の「ポーラ」、飲料の「ポッカ」、練り物の「紀文」、液晶ガラス基板のパイオニア「アヴァンストレート」などがある。

ここにきて新たにIPO候補に浮上してきた「日本ドライケミカル」(大和主幹事が有力)は、ポッカと同様に再上場案件。日本ドライケミカルは消防車両・消防用品メーカーで、現在、収益規模・利益率とも高水準のもよう。

「リゾート再生」をテーマにホテル・旅館などを買収しながら規模拡大を遂げている「星野リゾート」(野村主幹事が有力)など魅力的な企業もIPO候補に名を連ねる。ただいずれも老舗、大手企業で、日本ドライケミカル、星野リゾートは"再生"がキーワードとなっている。

もちろん、抗がん剤開発、クラウドなどITを活用した低コスト化ビジネス、電子書籍関連など、IPOが有望視されるベンチャー企業もあるが、「日本国全体が低コスト化に流れており、こうした経済環境はベンチャー企業向きではない。また、政府は『環境』『観光』『介護』などを成長分野に挙げるも、環境関連は研究開発、設備投資などイニシャルコストが掛かり、大手企業でないと収益成長困難。介護はコムスンの不祥事がボディーブローのように効き、利益追求が難しくNPO(民間非営利団体)向き」(VC業界関係者)など、IPO関係者の声は厳しい先行きを暗示、おしなべて先行き懸念の声を挙げている。

IPOマーケットにも着実に押し寄せる金融のグローバル化の荒波を打ち破る策に欠いたままでは危うい。(日本証券新聞


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