話題「トータル・メディカル」上場日にくれぐれもご注意を...6月24日→JQ 6月25日→福証

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6月下旬にJASDAQ、福証にIPO(新規上場)するトータル・メディカル(3163)。その上場日がIPOマーケット関係者の間で話題になっている。

同社上場日はJASDAQが6月24日、福証は6月25日。上場日をずらした理由について、トータル・メディカルは「同日上場の場合、初日の注文が分散し、初値形成が円滑に行われない可能性があることから、注文が1カ所に集まるよう上場日をずらした」と説明。

同社の公募・売り出し株数(12万株)、売買単位(100株)から想定されるブックビルディング当選者は、最大1200人と少ない。注文が分散しようものなら、両取引所でまったく異なる初値が形成される可能性があり、混乱を招きかねないことから、上場日を違えたようだ。

念のため書き添えると、仮条件決定→ブックビルディング期間(6月8日―14日)→公開価格決定→申込期間までの一連のスケジュールは、JASDAQ、福証とも同じ。ちなみに同社は、「もともとJASDAQ上場に向けて準備をしてきたが、地元(九州北部)での知名度向上、地元経済の活性化も考えて、福証にも上場することにした」(トータル・メディカル)。

さて、JASDAQ上場の翌日(6月25日)に売買開始となる福証では、上場初日の基準価格はどのように決定されるのか。福証の市場部によると、「JASDAQ上場初日の終値が基準価格になり、これを基準に制限値幅も設定される。JASDAQ上場初日に初値が付かなかった場合は、JASDAQでの最終気配値が基準価格になる」という。特にJASDAQ上場初日に初値が形成されないケースでは、両市場の板情報のチェックが必須となりそうだ。

なお、複数市場上場で上場日が異なるケースとしては、1994年10月上場のJT、96年10月上場のJR西日本などだが、いずれも東証と福証とで約1週間の上場タイムラグがあった。今回のように「上場タイムラグ1日」というケースは異例。

海外との並行上場ならば、ITバブル期の2000年3月、クレイフィッシュ(現eまちタウン、4747・東マ)が日米1日違いで上場したことが思い出される。ちなみにクレイフィッシュは、ナスダックに00年3月8日に上場、公開価格1323万円相当→初値6800万円相当。マザーズには同年3月10日に上場し、公開価格1320万円→初値2500万円。(日本証券新聞


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