今年上場銘柄の好需給を狙え 昨年3―4月IPOは「夏高」続出

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2010年IPO(新規上場)は16日上場のアゼアス(3161・JQ)をもってワンクール終了。IPO銘柄はここまで8社と低水準ながら前年同期(7社)は上回った。ここからは「3月期本決算発表」「ゴールデンウイーク」があり、IPOマーケットが良かろうと悪かろうと地合いとは関係なく、1カ月間は例年、IPO端境期となる。1998年10月上場のNTTドコモ以来となるオファリング総額1兆円を超えた巨大IPO、第一生命(8750)も無事上場、このタイミングで直近IPO銘柄を検証してみたい。


上場後の初決算後に見直しの機、アニコムHD、エスクリなど注目


2010年IPO銘柄一覧
上場日 銘柄 コード 市場 公開価格 初値 高値 現在値
3/3 アニコムHD 8715 東マ 2000 4000 4050 2990
3/5 エスクリ 2196 東マ 650 1001 1013 690
3/9 大光 3160 JQ 420 415 452 399
3/16 セルシード 7776 NEO 1500 1400 1548 1215
3/18 Paltac 8283 1部 2200 2079 2100 1898
3/24 ダイト 4577 2部 1370 1390 1720 1656
4/1 第一生命保険 8750 1部 14万 16万 16万8800 15万6000
4/16 アゼアス 3161 JQ 470 470 549 500

※現在値は16日前場終値




16日上場のアゼアスを除いて総じて直近IPO銘柄は上場後、静かな値動きとなっているが、中で後発医薬品などの製造受託・自社開発製造を手掛けるダイト(4577・2部)は「公開価格、初値とも上回る株価水準」をキープし続けている。


同社は5月期決算企業で4月7日に第3・四半期(12―2月)決算を発表、その後、株価上昇力を高めていった。


振り返ると、昨年3―4月のIPO銘柄も、新型インフルエンザ対応需要増という追加材料が添加され、上場直後から株価上昇を演じた大幸薬品(4574・2部)以外は、上場後1―2カ月は総じてさえなかった。


しかしながら、大研医器(7775・2部)は3月本決算発表を通過した6月あたりから上昇気流に乗り、初秋には初値から2倍高の水準に居所が変化。テラ(21901・NEO)も四半期決算を経て、5月下旬から夏に向けて人気を集め、初値比9倍にまで株価水準を切り上げ。小田原機器(7314・JQ)も夏に向けて上昇するなど、「夏高」を演じる銘柄が続出したことが想起される。


昨年は3月安値からリバウンド相場に転換、全体相場が暖まる中、夏に向けて直近IPOにもこのセクターならではの値動きの軽さに着目した資金が流入した。さて、今年は...。


景況感改善を背景に相場は暖まりつつあり、加えて昨年と同様に夏の大型選挙が控え、相場を取り巻く環境としては符号する点も少なくない。


"上場1年生"の銘柄で構成されるクイックIPOインデックスは、昨年9月25日を直近ピークに下落基調が続いていたが、3月16日を底に上昇基調に転換。直近3カ月、6カ月のリターンは他主要指数に大きく負けたが、直近1カ月間のリターンは△6・60%(TOPIXは△5・43%、日経平均△3・93%、JASDAQ平均△5・99%)と主要指数を上回るパフォーマンスを見せている。


参考までに昨年はIPOインデックスは3月19日を底に昨年9月25日のピークまで55%上昇を見た。


個別では3000円割れ水準で押し目買いが入り続けているアニコム、5月6日に3月本決算発表を予定するエスクリなどはこの先、真空地帯を駆け上がりそうな有力候補。とりわけエスクリは市場からの資金吸収額が5億円超と直近IPO銘柄で最も軽量感がある上、業績変化率、割安感も十分。アゼアスとともにマークしてみたい。(日本証券新聞


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