第一生命、不払い隠し2万件超 金融庁に内部告発

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 生命保険大手の第一生命保険で、「大量の保険金不払いを幹部が隠している」と複数の職員が会社側や金融庁内部告発している。診断書をもとに支払える可能性が高い案件を少なくとも2万件以上、数十億円分は把握していたが、該当する契約者に具体的に案内しなかったという。金融庁も調査している。

 第一生命を含む生保各社は2007年2月に金融庁から過去5年分の不払い調査を命じられた。各社は不払いの可能性のある案件を洗い出し、該当契約者に通知。契約者からの請求を受け、不払いかどうかを確定して支払った。

 内部告発が問題にしたのは、病院で治療を受けて保険金を請求した契約者が、過去に別の病院で治療を受けていた事例の扱い。調査の中で診断書の治療歴を点検したところ、他病院での手術や入院について保険金を払える可能性がある案件が2万件以上判明したが、部長級の幹部が、個別の請求案内はしないと判断したという。この幹部らは、本社の会議で「案内を他社よりも突出して多くするな。件数が多いと耐えられない」などと発言していたとされる。

 第一生命が調査終了後の07年10月に発表した不払いは、件数が約7万件で国内大手4社の中で最少。金額は189億円で最高だった。

 職員は昨年3月に当時の複数の役員に、保険問題に詳しい阿部哲二弁護士を通じて文書で告発。金融庁にも内部資料とともに公益通報をした。別の職員も今年2月に金融庁公益通報している。

 朝日新聞の取材に対し、第一生命は「調査は適切だった。全契約者向けに注意喚起の文書も送っている」としている。ただ、診断書に他病院の治療記録がある案件で個別の請求案内をしなかったことは認めており、今後、事実上の再調査をする方針という。

 第一生命では今回の件とは別に、「通院給付金」の一部でも個別の請求案内をしていなかったことが08年6月に発覚している。(asahi.com

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