大塚ホールディングスが今夏メドに上場へ=関係筋

大塚製薬大塚食品を傘下に持つ大塚ホールディングス(東京都千代田区)が今年の夏をメドに株式を新規公開(IPO)する準備を進めていることが分かった。主幹事は野村証券。複数の関係筋が28日、ロイターに明らかにした。 時価総額は1兆円規模となる見通し。医薬品メーカーとしては、エーザイ(4523.T: 株価, ニュース, レポート)に匹敵し、武田薬品工業(4502.T: 株価, ニュース, レポート)、アステラス製薬(4503.T: 株価, ニュース, レポート)、第一三共(4568.T: 株価, ニュース, レポート)に次ぐ規模となる。4月に予定されている第一生命保険のIPOに続き、大型で知名度の高い企業の市場デビューとなる。

 大塚HDの2009年3月期の連結売上高は9559億円(前年比3.0%増)、営業利益は915億円(同22.6%減)、経常利益は961億円(同22.6%減)、当期利益は470億円(同23.9%減)。研究開発費は1359億円(同33.5%増)と、前年に比べて大きく膨らんでいる。総資産は1兆2987億円、純資産は8638億円で、自己資本比率は62.3%。

 1921年に創業者の大塚武三郎氏が徳島県鳴門に大塚製薬工業部(現在の大塚製薬工場)を設立。1946年には点滴注射薬の製造販売を開始し、医薬品事業に参入した。

 2008年7月には純粋持ち株会社として大塚ホールディングスが発足。「ポカリスエット」や医薬品を扱う大塚製薬(東京都千代田区)、「ボンカレー」や「クリスタルガイザー」の大塚食品大阪市)などが中核企業となる。持ち株会社制度に移行後、大塚製薬工場大鵬薬品など4社を完全子会社化しており、株式市場では、上場に向けた準備と受け止められていた。

 資本金は429億4600万円(09年1月1日現在)で、国内・海外の子会社125社、関連会社27社の計152社を傘下に持つ。

 国内企業のIPOは2009年、金融危機のあおりを受けて大幅に低迷し、件数は20社、金額も約630億円と08年の半分以下となり、2000年の調査開始以来、最低の水準に落ち込んだ(トムソン・ロイター調べ)。過去10年間で上場した医薬メーカーには、2009年の大幸薬品(4574.T: 株価, ニュース, レポート)のほか、バイオのそーせいグループ(4565.T: 株価, ニュース, レポート)(2004年)、LTTバイオファーマ(4566.T: 株価, ニュース, レポート)(同年)など5社あるが、いずれも時価総額は1000億円に満たない規模だった。

 大塚HDのコーポレート・コミュニケーション部長・白井秀樹氏はロイターに対して「近々上場する予定はない」と述べた。(ロイター)


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