三井住友FG(8316)の公募価格は1株2804円、9700億円調達へ=当初予定は8000億円規模

 三井住友フィナンシャルグループ(8316.T)は20日、公募増資の発行価格を1株あたり2804円に決定したと発表した。調達額は約9700億円となる。当初は8000億円の資本調達を予定していたが、発行決議の発表後に株価が上昇、調達額は1兆円に近付いた。昨年6月に公募増資で約8600億円を調達したばかりで、わずか半年余りで約1兆8000億円超を集めることになり、公募増資による年度調達額としては日本企業として過去最大となる。 

 需要に応じて追加的に売り出しをする2000万株のオーバー・アロットメントを含めて最大3億6000万株を発行する。内訳は国内と海外で半分ずつ。発行価格は20日の終値2891円に対して3.1%のディスカウントとなった。払込期日は1月27日とする。発行済み株式に対して最大35%株数が増える。応募倍率は海外が7倍程度、国内が2倍程度で全体で4.5倍程度になったという。 

 普通株の発行によって自己資本の量と質の両面を拡充する。国際的な自己資本規制強化の動きに対応するとともに、アジアなどの海外業務や投資銀行業務に投入し、収益力の強化に結び付けたい考えだ。今回の増資で、9月末のTier1比率9.55%を1.8%程度押し上げる。利益剰余金と普通株を中心に構成されるコアTier1比率は5.9%から7%程度に引き上げられる。中核的自己資本(Tier1)比率は、国際的な新規制が始まる2013年に10%を超える水準を確保する方針を示している。(ロイター)


IPO・新規公開株ブログランキング


サイバーエージェントFXでは10万口座突破記念キャンペーン中!

当選者数は約1,000名、約100人に1人プレゼントが当たるビッグチャンス!


キャッシュバックキャンペーンや期間限定の口座開設キャンペーン一覧はこちら