IPO関連ニュース
インターネット証券で業界3位のマネックスグループと同7位のオリックス証券は28日、経営を統合すると正式に発表した。来年1月にオリックス証券株1株に対し、マネックス株1.55株を割り当てる株式交換を実施。その後、来年5月をメドにマネックス証券とオリックス証券は合併する計画で、統合後は営業収益でSBI証券に次ぐ業界2位に浮上する。
両社は28日午前に開いた取締役会で株式交換契約の締結を決定。12月26日にマネックスが開く臨時株主総会での賛同を経て、マネックスがオリックス証券を来年1月に完全子会社化する。
オリックスはマネックスの22.5%の株式を保有する筆頭株主となり、マネックスはオリックスの持ち分法適用会社となる。両社は資本関係を裏付けに、ネット証券事業以外でも連携を模索していく見通しだ。(NIKKEI NET)
09年IPOは19社か 日本海洋掘削など年内上場観測
季節は間もなく霜月。大納会までまだまだ2カ月あまりあるが、ことIPO(新規上場)に関しては、上場承認から上場までの期間(1カ月弱)をかんがみると、そろそろ上場承認のラストスパートがかけられるころ合い。こうした中、有望企業の年内IPO観測が飛び込んできた。
その1つが、世界を舞台に活躍する本邦唯一の海洋掘削専門企業である日本海洋掘削(東京都中央区)だ。所属部は東証1部もしくは2部上場とされる。
同社は国内外の石油開発会社を顧客とし、石油・天然ガス開発のための掘削工事を手掛けているほか、日本周辺海域に大量に存在し、「燃える氷」とも呼ばれるメタンハイドレートの開発研究の一翼を担っている。
2009年6月にはブラジル国営石油会社(ペトロブラス)向け大水深掘削船の傭船サービス事業に日本郵船、三井物産、川崎汽船とともに参画すると発表したことからも、その実力がうかがわれる。エネルギー関連の本命株に育つ可能性十分。文句なしにIPOマーケットでも目玉となりそうだ。
このほか、パワービルダー大手の一建設(旧飯田建設工業、東京都練馬区)、美容健康機器の研究開発・製造・輸出入販売などを手掛けるヤーマン(東京都江東区)も年内IPO有力候補として取りざたされている。
一建設は首都圏一戸建て住宅供給ランキング上位に名を連ね、アーネストワン(8895)、飯田産業(8880)、東栄住宅(8875)、タクトホーム(8915)などとともに飯田グループと呼ばれるパワービルダーグループの一員。同グループ企業への人気波及も読まれてくる。
なお、これら年内IPO候補3社の主幹事証券は三菱UFJともうわさされ、これで年内IPOは打ち切りとの見方も聞かれる。
27日午後2時現在、09年のIPO案件は11月20日上場のエフオーアイ(6253・東マ)を含めて16社。本年IPO銘柄は数こそ少ないものの、厳しい環境下で上場しただけのことはあり比較的粒ぞろい、セカンダリー人気を集める銘柄も多い。さらに日本海洋掘削を筆頭とした新星登場は格好の市場カンフル剤ともなりそうだ。(日本証券新聞)
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